学歴詐称が問題となっている伊東市の田久保眞紀 市長について、偽造私文書等行使と虚偽公文書作成の疑いで刑事告発した千葉県の男性が、新たに背任容疑で告発状を伊東警察署に郵送したことがわかりました。

千葉県に住む公務員の男性が伊東警察署宛てに郵送したのは伊東市の田久保眞紀 市長について、背任の疑いを指摘する告発状です。

田久保市長をめぐっては、実際には除籍となっていたにも関わらず市の広報誌に「東洋大学法学部卒業」と記した学歴詐称が問題となり、9月1日に市議会から全会一致で不信任の議決を受けましたが、これに対し田久保市長は議会を解散しました。

このため告発状では「専ら自己の地位保全と報酬確保を図る目的で伊東市議会を解散し、これにより市に対し本来全く不要であった市議会議員選挙の実施に伴う約6300万円の選挙執行費用という財産上の損害を与えた」と非難しています。

また、「自らは市長の地位に留まることにより、仮に不信任決議に従い辞職していれば受領できなかった月額85万5000円の給料の継続的な受領、期末手当 約185万円の受給権の確保、及び在職期間延長に伴う退職金加算額の取得という事故の利益を図った」とした上で「市民から負託された市長としての職務上の任務に背いて市の財産に損害を加え、かつ自己の不正な利益を得た」と指摘しました。

伊東警察署ではすでに、この男性が以前提出した偽造私文書等行使と虚偽公文書作成の疑いを指摘する告発状のほか、公職選挙法違反の疑いを指摘する市民からの告発状、地方自治法違反の疑いを指摘する百条委員会からの告発状、偽造私文書等行使の疑いを指摘する前の正副議長からの告発状のいずれも受理していて、関係者への聴取を始めるなど本格的な捜査を進めています。

テレビ静岡
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