石破首相は17日、閉幕まで1カ月を切った大阪・関西万博を訪れ、アメリカ館の「月の石」などを視察した。
月の石は、1970年の大阪万博でも展示されていた。
石破首相は記者団に対し「鳥取の中学校2年生の時に、ストップウオッチを持っていたわけではないが、3時間並んで3分見た」とした上で、「その月の石をまた見ることができたのは、非常に感無量のところがあった」と述べた。
さらに石破首相は「55年たった今でも覚えている。大勢の人たちがそういう強い印象を持ったなら、よかったと思う」と述べた。
準備期間を含め、石破首相の万博訪問は5回目。
今回はスタートアップ企業を支援するイベントにあわせて万博会場を訪れた。
アメリカ館では月の石を見た他、ロケットの打ち上げ風景を再現した映像が映し出されるアトラクションを体験した。
大阪府の吉村知事とも意見交換した。
大阪・関西万博のチケットは9月12日時点で約2143万枚となり、収支の黒字化の見通しが立っている。
記者団から目標の2300万枚を達成できるかと問われた石破首相は「まだわからない。(2300万枚)目指して、みんなで頑張ろうということだ」と強調した。