東日本大震災の発生から14年半が経過したのに合わせ、岩手県岩泉町で9月17日、家族が行方不明となっている人などを対象とした県警による相談会が開かれました。
この相談会は、震災後に発見されながら家族の元に戻っていない遺体の身元の特定や、行方不明者の発見を目的に、県警が定期的に開いているものです。
会場には、見つかった遺体の似顔絵や所持品などの資料が用意されました。
また17日は、震災後損傷した遺体の顔を元に戻す活動を行ってきた笹原留似子さんによる講演会も開かれ、「幼い子どもの遺体と出会ったことが活動のきっかけだった」と語っていました。
岩泉警察署 大坊一央刑事・生活安全課長
「何とか、家族のもとにお返ししたいということで、少しでも情報提供をいただければと相談会を開催した」
震災では、県内で1107人が行方不明となっています。(8月末時点)
また、遺体で見つかった人のうち47人の身元がわかっていません。
17日に相談に訪れた人はいませんでしたが、県警では今後も沿岸の市町村で相談会を開く予定です。