島根県内の最低賃金を時給1033円に引き上げることが、9月17日に正式に決定しました。島根労働局が17日付の官報に公示したことによるものです。
一方、鳥取労働局はすでに9月4日付の官報で時給1030円への引き上げを公示していて、これで山陰両県とも史上初めて時給1000円の壁を超えることが正式決定です。
17日付で正式決定した島根県内の最低賃金は、現在の時給962円を71円引き上げ、すでに正式決定している鳥取県内最低賃金は現在の時給957円を73円引き上げるもので、両県ともに引き上げ幅は過去最大です。
新しい最低賃金は、島根県内が11月17日から、鳥取県内が10月4日から適用されますが、引き上げ幅が大きいため企業側に準備期間が必要だとして、島根県内では適用開始日が例年より遅く設定されています。
また、島根・鳥取両県では、賃上げに対応する中小零細企業への支援としてそれぞれ9月補正予算案に支援事業の強化を盛り込んでいて、「県内での持続的な賃上げ環境を維持したい」としています。