金型設計・製造を手がける新潟県燕市のオキノテックが新潟地裁三条支部へ自己破産を申請したことが分かった。

民間の信用調査会社・帝国データバンク新潟支店によると、1941年3月に創業し、1976年9月に法人改組されたオキノテックは、新潟県県央地区および関東圏の金型メーカーを得意先として、主力の自動車向けスイッチパネル、シフトノブおよびステアリング部分などのプラスチック成型用金型のほか、自動車部品、装飾品などのダイカスト金型の設計・製造を手がけ、1990年3月期には年売上高約1億8517万円を計上していた。

しかし、近年は廃プラスチックの環境問題がクローズアップされる中で、プラスチック成型用金型の需要は縮小傾向となり、2025年3月期の年売上高は約7400万円にまで減少。連続して欠損を計上するなど厳しい展開を強いられていた。

その後も業況は回復せず、借入金の返済負担も重荷となり、資金繰りが限界に達し、事業継続を断念、7月30日付で事業を停止していた。

負債は債権者約30人に対し、約1億5000万円に上っている。

NST新潟総合テレビ
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