趣味からプロへ、松山出身の森海翔選手が日本一を目指す
テンポよくペダルを回し、坂道も難なく駆け上がる。
四国初のプロサイクルロードレースチーム「ヴェロリアン松山」に所属する、松山市出身の森海翔選手(23)。
コロナ禍の「趣味」から「プロのロードレーサー」へと転身した、若きクライマーの挑戦が始まっている。

その「趣味」から「プロのロードレーサー」へ
テンポよくペダルをまわし坂道も難なく駆け上がる。四国初のプロサイクルロードレースチーム・ヴェロリアン松山に所属する松山市出身の森海翔選手(23)。
大学2年生だった4年前、コロナ禍の趣味として始めたロードバイク。
その「趣味」から「プロのロードレーサー」となったきっかけが…
森海翔選手:
「石鎚山ヒルクライムにでたことがきっかけで」
西日本最高峰石鎚山を駆け上がる自転車レース「石鎚山ヒルクライム」。

初めて出場したヒルクライムで10代20代の部の頂点に!
石鎚山ヒルクライムは区間18.4キロ、標高差920m、平均勾配が6%という過酷なレース。
森海翔選手:
「体重も軽いんで、登りはいけるのかなと思いつつ、年代別で10位とか入れたら良いなって思って走ってたんですけど、なんか人も多くて終わってみたら1位で。自分がすごい驚いたって感じなんですけど…」
大学3年の時に初めて出場したこのヒルクライムで、10代20代の部の頂点に!
競技を初めてわずか1年のこと。
そして、去年ヴェロリアン松山に加入。坂道に強い走りを武器に、競技に打ち込んでいる。

電気設備の図面を作成する業務を担当
大学卒業後は松山市の電気設備会社に就職。
日中はサラリーマンとして仕事に励む。
森海翔選手:
「(Q.今は何をされている?)電気やコンセントがどの位置にあるかというのを、図面の中に描いている作業です」
森選手はパソコンで図面を作成する業務を担当している。
森海翔選手:
「(Q.働きながらの競技について)起きる時間も決まっていますし、自分は結構夜更かしするタイプだったんですけど、(仕事を)始めてからそういうのもなくなって、メリハリがついて良いなと思います」

自分の中では特別
森選手は今年、プロになるきっかけとなった石鎚山ヒルクライムに、最上位クラスの招待選手として出場した。
森海翔選手:
「(Q.石鎚山ヒルクライムは特別な大会ですか?)自分の中では特別だと思います。去年も優勝させていただいて、今年も頑張りたいと思います」

走りながら成長していく
約700人の選手が出場した今年の石鎚山ヒルクライム。
西日本最高峰を駆け上がる過酷なレースだ。
スタート序盤からレースを先行する森選手。
過酷な激坂を懸命に駆け上がり…そのままの勢いで見事1位!
森選手はプロ選手のため記録は対象外だが、タイムは全体でトップ!
想いのある特別な大会で今年も結果を残した。
森海翔選手:
「成長していくことがうれしいし、目に見えて速度が上がっていったりとか、もちろん山とかでも、前はこのスピードでしか行けなかったけど、このスピードが出るようになったとか、走りながら成長していって、だんだんスピードも上がっていくみたいな、そういうのが良いなという感じです」

念入りに準備をすれば怖いものはない
「身構えている時には、死神は来ないものだ」
念入りに準備をすれば怖いものはないと、走りながら成長を続ける次世代のクライマー。
森海翔選手:
「登りが得意だと平たんが苦手になってしまうところがあるので、登りの実力も落とさずにオールラウンドに平たんも走れて、ロードレースで結果を残してゆくゆくは(日本選手権)優勝を目指していきたいなと思います」
地元・松山から日本一へ!才能あふれるクライマーが、大きな夢へと駆け上がっていく。

