この週末、長野県佐久市でアニメソングのイベントが開かれました。2024年、観客が刃物で刺される事件が発生しましたが、開催を望むファンからの後押しもあり、警備を強化するなどして無事に行われました。

アニメソングに合わせて盛り上がる観客たち。9月13日、14日と佐久市で開かれたアニメソングの野外フェス「ナガノアニエラフェスタ」です。

2日間で約 50組のアーティストが出演し会場を盛り上げました。

客:
「めちゃくちゃ楽しいです」
「今来たばかりですけど、これから楽しみたい」

(記者リポート)
「今年は金属探知機を設置するなど、警備員を強化してイベントを開催しています」

会場の入り口で行っていたのは、金属探知機による手荷物検査。また、会場内には多くの警備員も配置されていました。2024年のイベントで起きた事件を受けての対応です。

会場に駆け付けた救急車。パトカーの姿も。2024年のイベントでは、男が持っていた刃物で観客の男性を刺す事件が発生。イベントは中止となりました。

殺人未遂の疑いで逮捕された男は、精神鑑定などの結果、刑事責任能力を問うことは難しいと判断され、不起訴となりました。

警備を強化するなど対策を講じて迎えたイベント当日。開場前から入場待ちの行列ができていました。

先頭に並んでいた客:
「対策もしっかりとされているようで安心安全で信頼している」
「アニソンがつなぐ絆というか、それでも開催する強さがあると思うのですごく楽しみにしています」

イベントの事務局によりますと、事件を受けて、今年の開催は危ぶまれていましたが、ファンから開催を望む声が多く寄せられていたということです。

中止になった分の補償や警備強化にかかる費用は、クラウドファンディングで募ったところ、すぐに目標額を超えました。

寄付した客:
「一番好きなイベントのひとつではあるので、絶対開催してほしい気持ちで後押ししました」

ファンの後押しもあり、開催にこぎつけたイベント。事務局によりますと、2日間で約1万人を動員し、大きなトラブルなく日程を終えたということです。

長野放送
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