SNSで急増している有名人のなりすましアカウント。
新たなターゲットとなっているのがテレビ局のアナウンサーです。
関西テレビ・田中友梨奈アナウンサーのなりすましアカウントは、本物と比べるとフォロワーの数が違い、アカウントのIDが「yurina」ではなく「yurino」。
関西テレビ・田中友梨奈アナウンサー:
確かにぱっと見はそっくりだなと思うんですけど、なんか全然私じゃないなっていう。
さらに、アカウントの所在地は中国になっています。
このなりすましアカウントをフォローした人には、「無料のLINEトークグループを作成しました」「投資情報などについて気軽に話し合える場です」といったメッセージが送られてきたといいます。
こうしたなりすましアカウントは、投資詐欺への誘導が目的のものが多いといわれています。
田中アナはなりすましアカウントを削除するため、知人にも協力してもらい運営側に通報しましたが…。
関西テレビ・田中友梨奈アナウンサー:
全然消えなかったです。仲いい人とかに迷惑かかるのではないかと不安になった。
偽アカウント被害は田中アナだけではありません。
急増しているアナウンサーのなりすましアカウント。FNN系列だけでも2025年に入ってから少なくとも14社で確認されています。
北海道文化放送の千須和侑里子アナウンサーのSNSアカウントによく似たアカウントがあります。
IDの一部が「_chisuwa」ではなく「_.chisuwa」と名前の前に「.」が入っていて、フォロワーの数が違うなど、何者かが千須和アナの名をかたるなりすましです。
スタッフが偽アカウントにコンタクトしてみると、「『投資の基礎知識』も一緒に学べる内容をご用意しています」「ぜひお気軽にご参加ください!」というメッセージが届き、こちらも投資詐欺への誘導が目的とみられます。
なりすましアカウントからの被害に遭わないためにはどうすればよいのでしょうか。
成蹊大学・高橋暁子客員教授:
公式サイトなどにリンクされている本物のアカウントかどうかを確認する。また、アカウントのできた時期が最近だと偽物の可能性が高くて、古いほうが本物の可能性が高いです。お金を振り込んだりとか、情報入力するようなことは決してしないということを心がけていただけたらと思う。