関東有数の温泉地として知られる、神奈川・湯河原町。
その住民たちが厄介な存在に悩まされています。

相次いで聞かれたのはサルの被害。

湯河原町民は「ちょっと網戸にしていたりすると開けて(入ってくる)」「屋根はバタバタ地震がしたみたいな感じ。いっぺんに10匹くらいくる」「先々週ここ通った。こんな大きなサル」などと話します。

湯河原町では被害が深刻化しているといいます。

2週間前家に入られたという住民は「ここ(網戸)をあけて、完全に入られたの」と語ります。

網戸や玄関にはサルの足跡がくっきり。

サルは家に入ってくると住民がいた茶の間に向かってきたといいます。

2週間前にサルと遭遇した住民:
茶の間に仏様がいる。(仏壇に)供え物があるんですよね。

住民はとっさに椅子で扉をふさぎ、サルの侵入を何とか阻止したといいます。

2週間前にサルと遭遇した住民:
怖かった、すごく怖かった。ガリってやられたらそれまでですよね。クマも怖いけど、サルも怖い。

今では町の至る所にサルが出没しているといいます。

13日にもサルが目撃された周辺の映像では、住宅のフェンスに腰かけた1匹のサルが何かをパクパク。

別の映像では駐車場にあるバイクをサルが大きく揺さぶる様子が捉えられていました。

他にも、駅のホームやコンビニの駐車場など人の生活圏での目撃が相次いでいるのです。

サルによる人的被害も深刻で2024年は930件と年々増加し、住民はベランダの周りを網で囲うなどの対策を講じていますがサルの被害は絶えないといいます。

湯河原町民:
町から(追い払い用の)爆竹がくるんだけど全然効果なくて。

湯河原町の担当者によるとサル対策として猟友会などによる追い払いや職員らによる巡回などを行っていて、「今後も町一丸となって対応していきたい」としています。