高速道路の車線をふさぐように、横向きの状態で止まる白いセダン。
さらに、ワンボックスカーが中央分離帯に衝突して止まっています。
事故は13日夜、東北自動車道下り線の鹿沼インターチェンジ付近で起きました。
白いセダンは中央分離帯のガードレールに衝突後、追い越し車線と走行車線をふさぐように停車しました。その際、進行方向とは逆向きの状態でした。
そこに、後ろから走ってきたワンボックスカーが追突。
そのはずみで白いセダンは左側の車線へ、ワンボックスカーは中央分離帯に衝突しました。
追突したワンボックスカーには、実家に帰省中の家族3人が乗っていましたが、このうち2歳の男の子が頭を強く打ち、意識不明の重体となっています。
先にガードレールへの衝突事故を起こし、逆向きに停車させた白いセダンの運転手は、車を乗り捨て現場から逃走していました。
その後、警察はトルコ国籍のベアジット・セイト・イゼツ容疑者(30)を確保。
事故から約5時間後の午前0時過ぎのことでした。
ベアジット容疑者は無免許で車を運転していたことも判明し、事故を警察に通報しないまま路上に車を放置して逃走した疑いも併せて逮捕されました。
ベアジット容疑者は「以前、日本の運転免許証を持っていたが、約2年前に取り消しになった」と無免許運転は認める一方で、「事故の届け出については、パニックとショックになって思いつかなかっただけで、逃げようとしたわけではない」と供述しています。
また、ベアジット容疑者が乗っていた車は知人名義のものだったということです。