秋を代表する味覚の一つ、クリ。今年は水不足に悩まされ、実が少ないものの、糖度は高く仕上がっているということです。
【氏田陽菜アナウンサー】
「加茂市の山あい、そよ風が涼しく外でも過ごしやすい気候となってきました。そんな中、楽しめるのが秋の味覚クリです」
加茂市上土倉にある田浦修さんの畑では、クリの早生品種『出雲』と『丹沢』の収穫が始まっています。
今年は夏の高温少雨の影響を受けました。
【生産者 田浦修さん】
「もっと早く降ると、もっと良いクリができた」
雨の量が少なかったことから、なかなか実ができず、さらに水不足の影響は収穫作業にも及んでいます。
【生産者 田浦柳子さん】
「イガに入っているのは嫌。落ちているのが簡単でいい。足で開けるのは手間暇がかかる」
本来はイガを残し、木から落ちたクリの実を拾うところ、今年は水分量が少ない影響でイガに覆われたまま地面に落ちるクリが多く、収穫作業の負担となっていました。
実際に体験してみると…
【氏田陽菜アナウンサー】
「足でぐっと開く作業、意外とすべります。力が必要で、ふくらはぎが痛くなります。栗農家さんの苦労が数分やっただけでも感じられます」
8月にはまとまった雨が降ったものの、クリ農家にとってはやや遅いタイミングだったようです。それでも…
【生産者 田浦修さん】
「甘みはあると思う。数が少ない分、粒が大きい」
日照時間が長かったことから、糖度は例年以上に高く仕上がっているといいます。厳しい天候のもと、手塩にかけて育てられたクリの味は?
【氏田陽菜アナウンサー】
「ホクホク。上品な甘さが口いっぱいに広がります。実が大きいので、食べごたえ抜群です」
【生産者 田浦修さん】
「加茂のクリは甘いので、皆さん甘いクリを食べてくれると元気が出ると思う」
クリの収穫は9月下旬にピークを迎え、加茂栗栽培生産組合では約6tの出荷を見込んでいます。