北海道教育委員会は9月12日、全ての教職員が私用のタブレットやスマートフォンなどの端末を教室などに持ち込むことを原則禁止する通知を道立学校に出しました。

 名古屋市などで小学校の教師が女子児童を盗撮し画像をSNSで共有していたとして逮捕・起訴された事件を受けた対応です。

 道教委によりますと、通知したのは道立の高校・特別支援学校・中等教育学校の全253校です。

 対象は校長・教頭・教師だけでなく、事務職員・実習助手・寄宿舎指導員・公務補・調理員・介護員の他、臨時職員・時間講師・スクールカウンセラー・ALTなど学校に勤務するすべての教職員です。

 持ち込みが原則禁止となるのは、学校敷地内(普通教室・特別教室・体育館・グラウンドなど)の児童・生徒が活動する場所です。

 職員室や事務室など、主に教職員のみが使う場所は含まれません。

 私物の端末での児童・生徒の撮影は「場所を問わず禁止」としています。

 道教委は通知に「盗撮など児童・生徒への性暴力行為の根絶に向けた指導の徹底をお願いします」と記載しました。

 なお、同じ通知を札幌市を除く北海道内の178市町村教育委員会にも出しています。

 道教委は「各市町村教委には道立学校に出した通知を参考に、児童・生徒の被害防止の取り組みを進めてくださいと伝えた」ということです。

 札幌市教委は8月末、教職員が私用のスマートフォンを教室などへ持ち込むことを原則禁止する方針を固めています。

 道教委が通知した主な内容は以下の通りです。

 1)児童・生徒の活動場所への私物端末の持ち込みを原則禁止
 2)場所を問わず私物端末を用いた児童・生徒の撮影禁止
 3)学校管理の端末での撮影は可。校長の許可が必要
 4)学校管理の端末で撮影したデータの管理は校長など複数で行う
 5)学校管理の端末で撮影したデータを外部に持ち出す場合は校長の許可を得る

北海道文化放送
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