様々な料理に欠かせない定番食材「タマネギ」にも今、価格高騰の波が押し寄せています。
12日のランチタイム前、東京・八王子市にあるラーメン店「びんびん亭 本店」が仕込んでいたのは北海道産のタマネギです。
豚ガラや煮干しなどの魚介類を使ったしょうゆベースの特製スープに、スープが絡みやすい中細ストレート麺を投入。
最後にシャキシャキのタマネギをのせれば、店自慢の「八王子ラーメン」のできあがりです。
来店客は「タマネギも辛いと思ったけど、そんな辛くなくて食べやすい」「タマネギが大粒でおいしいです。八王子ラーメンはタマネギを食べに来ているようなもの」と話していました。
農家から直接仕入れ、月に300kgほど使うというタマネギ。
八王子ラーメンに欠かせない食材だけに値上がりは痛手です。
びんびん亭・吉田さん:
タマネギ含め他も全体的に価格が高騰していますので、トータルすると結構な価格の上昇になる。
この夏の異例の猛暑などの影響で、タマネギの1kgあたりの全国平均価格は平年より2割以上の高さで推移しています。
都内のスーパーでの価格はというと、足立区の「生鮮市場まるいち」では、1袋3個入りの北海道産タマネギが税込み171円で売られていました。
生鮮市場まるいち・松川大二郎店長:
原価に近い金額。2~3割値上がりしている。
7月と比べ3割近く値上がりした影響で、仕入れる量を400kgから200kgに減らしたといいます。
来店客は「前100円だったかな3個で。ちょっと上がってますね」と話しました。
また、「159円か…と思って。いつも1個使うのに半分しか使わないとか、半分で薄くスライスして入れるとか」と話すお客さんは、タマネギを手に悩んでいたものの、結局、かごの中には入れませんでした。
今後のタマネギの価格について、生鮮市場まるいち松川店長は「おそらく年内は下がるってことはないかなと思います。ずっと高い推移のままいくかなというところが見込みとしてある」と話しています。