長野県上田市の工場で心肺停止状態になった男性を、同僚たちが救い、消防が感謝状を贈りました。
上田広域消防本部から感謝状を受け取ったのは、上田市に工場がある三葉製作所の経営者と従業員の4人です。
三葉製作所・久保正人さん:
「男性はこの辺りで食事していて、食器を片付けるために席を立とうとした時、心臓発作が起きて倒れてしまった」
倒れたのは心臓に疾患のある70代男性。2025年4月のお昼どき、突然倒れました。同僚たちが駆け寄るとすでに呼吸が止まっていました。安全管理者の久保さんらも駆け付け、AEDを使って心臓マッサージを行いました。
三葉製作所・久保正人さん:
「最初は全然反応なかったですね。AEDで電気ショックを与えた後、心臓マッサージ続けるよう指示があったので続けたところ、せきこむ形で呼吸が復活した」
男性は、救急隊の到着前に意識を取り戻し、今は後遺症もなく職場復帰しているということです。
三葉製作所・堀内健一社長:
「何でも行動に移して、実際に生かしてもらうのは、人命救助も仕事も、そういう取り組みしてもらえれば」
工場の出入り口のすぐ脇に設置されたAED。消防は「緊迫した状況での勇気ある行動は、日ごろの備えや、コミュニケーションがあったからこそ」などと感謝を述べました。