公立の小中学校で実施されている「土曜授業」。鹿児島県教育委員会は、現在の月1回程度から2026年度以降は年3回程度まで削減する方針を示した。この方針は9月10日付で県内の市町村教育委員会に通知された。

教職員の働き方改革と要望を受けての見直し

鹿児島県教育委員会によると、今回の土曜授業削減は、教職員の働き方改革を推進する観点と、児童・生徒・保護者からの要望などを考慮して決定された。
地頭所恵教育長は「土曜授業の関係(見直し)については教職員の負担軽減もある。市町村の教育委員会と連携しながら今回の方針をとりまとめて通知した」と説明している。

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全国的にも少数派となっていた鹿児島の土曜授業

2025年度現在、鹿児島県内の公立小中学校では年間4回から9回の土曜授業が実施されている。これは月1回程度という県教委の従来の方針に沿ったものだが、全国的には2024年度の時点で約85%の小中学校が土曜授業を実施していない。

2026年度以降の実施は市町村教委や学校の判断に

今回の県教委からの通知により、2026年度以降は土曜授業の実施について、各市町村の教育委員会や学校が独自に判断することになる。県教委としては年3回程度を上限とする方針を示しているが、具体的な実施回数や内容については地域の実情に合わせて決定されることになる。

この変更により、土曜日の学校運営の在り方が見直されるとともに、教職員の勤務環境改善や児童・生徒の週末の過ごし方にも影響を与えることが予想され、教育現場の負担軽減と学習機会のバランスをどのように取っていくかがポイントとなる。

鹿児島テレビ
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