宮崎県内のチャイルドシート使用率は78.1%と前年より15ポイントも上昇し、ここ3年で最も高くなった。しかし全国平均は82.4%とさらに高く、宮崎県は3年連続で全国平均を下回る結果となった。専門家は子供の命を守るため、適切な使用を呼びかけている。

宮崎県、チャイルドシート使用率78.1%に

チャイルドシートは、6歳未満の子供を車に乗せる際に使用が義務付けられている。

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JAF(日本自動車連盟)と警察庁は全国で合同調査を実施した結果、宮崎県内のチャイルドシート使用率は78.1%だった。前年より約15ポイント上昇したものの、全国平均は82.4%。3年連続で全国平均を下回る結果だった。

調査は今年5月、宮崎市と都城市のイオンモールで、道路交通法でチャイルドシートの使用が義務付けられている6歳未満の子供242人を対象に行われた。チャイルドシートを使用していなかった子供たちは、車のシートにそのまま座っていたり、大人用のシートベルトを着用していたりしたという。

専門家が適切な使用を呼びかけ

JAF宮崎支部の三善博昭さんは、チャイルドシートの不適切な使用について警鐘を鳴らす。

大人用のシートベルトを着用し、時速55キロで衝突した実験映像を見てみると…三善さんは、「車につけられているシートベルトは、大人の体格に合わせて作られている」として、その危険性について教えてくれた。

JAF宮崎支部 三善博昭さん
子供のお腹や首は一番弱い部分なので、もし急ブレーキを踏んだり、交通事故を起こしてしまったときに(ベルトが)締まってしまって、ケガや、最悪の場合、亡くなってしまうことにつながる。そうならないように、子供の命を守るためにも(シートベルトを)適切に使用してください。

三善さんは、正しいチャイルドシートの使い方についても説明してくれた。

ベルトにねじれがないかを確認し、締める強さは「胸の間に指が入るかどうかぐらいの強さで締めるのがポイント」とのこと。

三善さんは、「他の地区と比べても宮崎は車がないと生活できない地域だと思うので、より一層こどもにはチャイルドシートを着用しなければいけないということを意識して活用してもらいたい」と、地域の実情を踏まえ、チャイルドシートの着用意識の向上を求めた。

(テレビ宮崎)

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