負けても負けても懸命に走る姿が話題となり2000年代に全国を沸かせた高知競馬のハルウララが、余生を送っていた千葉の牧場で生涯を閉じました。

1998年のデビューから2004年の引退まで、113戦113敗の成績で一度も勝てずに現役生活を終えたハルウララ。連敗記録の新聞記事がきっかけで全国から注目されるようになり、100連敗が近づくにつれ人気が沸騰。負け続けてもひたむきに走る姿が「負け組の星」として共感を呼び、一大ブームを巻き起こしました。

2004年の3月にはあの中央競馬のスター・武豊騎手が騎乗しました。高知県競馬組合の職員でハルウララを応援する歌を作曲した吉田昌史さんは…

高知県競馬組合・吉田昌史さん:
「電話が鳴りやまなくなりまして、3月(武豊騎乗)のことでここの450席特別観覧席があるんですけど、そこを全部貸し切りたいとかいうような旅行会社の電話も掛かってきだしてこれは人が来過ぎたらまずいなというので入場制限なんかもして、すごい雰囲気やなと思った1日を思い出します」

結果は11頭中10着で敗れたものの大観衆を沸かせました。

引退後、ハルウララは千葉県の牧場施設で余生を送っていましたが9日、29歳、人間でいえば90歳近い年で亡くなりました。最後をみとった施設の代表は…

ハルウララが余生を過ごした「マーサファーム」・宮原優子 代表:
「わがままで、神経質で我が強くて、ちょっと寂しがり屋で人間くさいところがありましたね。年齢も年齢なので充実した馬生を送れたんじゃないかと思う。今も自由気ままにお空を駆けているのかなっていう感じです」

競馬ファンのみならず多くの人々から愛された名馬ハルウララ。天国でも自由気ままに。

高知さんさんテレビ
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