捜査二課の警察官などを名乗る男のニセ電話の内容を信じ、福岡県北九州市の37歳の女性が1036万円相当の暗号資産を送金しだまし取られていたことがわかりました。

小倉南警察署によりますと9月9日、北九州市小倉南区のパートの女性(37)の携帯電話に、捜査二課防犯係の警察官を名乗る男から着信があり「詐欺の犯人を逮捕した。詐欺被害の800億円のうち8000万円があなたの銀行口座に振り込まれている。あなたも犯人として調べなければならない。」などと言われました。

その後、女性はSNSに誘導され、ビデオ通話で捜査二課の警察官を名乗る男から警察手帳を見せられるとともに、検察官を名乗る男から自身の名前や生年月日等が記載された逮捕状を見せられ「身の潔白を証明するためには口座に入っているお金のうち9割を暗号資産で振り込まなければならない」などと言われました。

女性は言われるがままに携帯電話を操作して暗号資産などのアプリをインストールし、指定されたアドレスに1036万円相当の暗号資産を送金してだまし取られたということです。

警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに
▽「1」や「44」などから始まる国際電話番号によるニセ電話詐欺に注意しましょう。
▽警察官が「SNSで事件の内容を伝えること」「お金を送金させること」はありません。
▽「資金洗浄(マネーロンダリング)」「逮捕状」「犯人を逮捕したら…」「SNSで取調べ」「資金調査」の言葉が出たら、電話をすぐに切りましょう。
と注意を呼びかけています。

テレビ西日本
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