福岡県内では早くもインフルエンザが流行の兆しを見せています。
10日も福岡市の中学校で学級閉鎖となりました。
夏休みが明けて2週間が経ち、子供たちもすっかり通常の生活に戻りましたが、今、インフルエンザが広がりつつあります。
◆街の人
「冬に流行するイメージ」
◆街の人
「夏の時期にというのが(驚き)。普通、冬ですもんね」
◆街の人
「冬だったから夏場は気にしてなかった」
9月に入り、福岡市南区では3つの小中高校が相次いで学級閉鎖になり、北九州市では学級閉鎖だけでなく、臨時休校になる中学校も出てきています。
10日、福岡市内のクリニックを訪ねてみると…。
◆みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長
「インフルエンザ患者は1日に1人もしくは2日に1人くらい。夏から秋にかけて例年でいうとほとんどいなかったと思う。この時期にしては非常に多い」
厚生労働省が例年12月から3月を流行シーズンとしている季節性インフルエンザ。
今年は9月に入って高熱が出るインフルエンザの患者が出てきているといいます。
なぜ残暑厳しいこの時期にインフルエンザが増えているのでしょうか。
◆みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長
「いろいろなことが考えられるが、夏の間に熱疲労や夏バテでだんだん体力が低下している人や免疫機能が落ちている人が増えていることが、流行する1つの理由ではないか」
瀬川医師は長引く暑さの影響で、免疫力が落ちていることが原因ではないかといいます。
◆みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長
「新学期が始まって人が集まりやすい状況が生まれて、夏の間で免疫が落ちている、体調が追いついていない人が集まって流行しているのではないかと考えられる。まだ非常に暑いので、換気もできにくい状況で感染症が流行する状態になっているのでは」
新学期が始まり人が集まりやすい状況の中、残暑が続き、エアコンを使用するために換気が不十分であるとこが影響している可能性があるということです。
では、どのようにして感染を予防すればいいのでしょうか?
◆みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長
「まずは免疫機能を整えること。具体的に言うと睡眠をとる。睡眠がとれないと免疫機能が乱れるので睡眠をとる。偏らない食事。栄養のある食事。特にタンパク質・ビタミン・ミネラル、そういったものが免疫にすごくかかわってくる」
また、例年10月ごろに始まるワクチン接種も有効だとされています。
◆みみ・はな・のど せがわクリニック 瀬川祐一院長
「ワクチンが感染に有効だとわかっているのでワクチンを受けるのが1つ。(ワクチン接種が)始まったらできるだけ早いうちに接種を検討していただく」
十分な睡眠とバランスの取れた食事で免疫機能を整えることがインフルエンザ予防のカギとなりそうです。