市議会から不信任を突き付けられていた伊東市の田久保眞紀 市長は9月10日、議会を解散しました。一方で、市議選には関与しない姿勢を示しています。
伊東市の田久保眞紀 市長は自身の学歴詐称問題に端を発し市議会から不信任の議決を受け、9月10日に議会を解散しました。
これにより、伊東市では40日以内に市議会議員選挙が行われることになり、10月19日の投開票が濃厚と見られています。
議会解散の通知書を提出後、田久保市長は市議選への関わり方を問われると「私が関わるというよりも、もっと活発な意見がたくさん出て、これからの伊東の未来を作っていくんだという新しい力、新しい風の出現に期待したい」と関与を否定した上で、「私に対して常にイエスマンである議会であってはならない。何か“私の党”を作る、“私の賛成者を”という話があったが、私はそのようには一切考えていない」と述べました。
一方で、複数の関係者は不信任決議案が現実味を帯びてきた段階から田久保市長は議会の解散を狙っていたと話し、8月末には支援者に対して「解散に打って出る」と話していたことがわかっています。
また、市長に近い関係者の話では、議会の解散に伴い実施される市議選に田久保市長が複数人の擁立を目指しているということです。
市議選を経て再び招集された議会で再度不信任決議案が提出された場合、採決には全議員の3分の2以上の出席が必要なため、“田久保派”の議員が7人以上当選すると阻止できることになります。