福岡県糸島市で今、珍しい地元産のバナナが人気を集めています。
特徴は「そんなバナナ!」と言いたくなる驚きの食べ方です。
朝採れ野菜にもぎたての果物など地元の新鮮な農作物が並ぶ糸島市の直売所「伊都彩菜」。
平日にも関わらず、朝から多くのお客さんが訪れていました。
ずらりと並ぶ商品の中で今、注目されているのが…。
◆記者リポート
「果物コーナーですが、こちらご覧ください。1本売りですね。しかも原産地が糸島市ですよ、珍しいですよね!」
国内での生産は珍しく、しかも地元糸島産の「バナナ」。
驚きは、その食べ方なんです。
◆買い物客
「初めて見たので、食べたいなと」
「ちょっとあれだね、食べられるのかな~と」
伊都菜彩で今、話題の糸島産バナナ。
そのわけは…。
◆さくらファーム 持田春海さん
「糸島で初めて作っている、皮まで食べられるバナナ」
バナナなのに、皮までおいしく食べられるといいます。
一体どんな味なのか、生産しているハウスを訪ねました。
◆さくらファーム 持田春海さん
「こちらがバナナのハウスです」
◆記者リポート
「わー、すごい!ジャングルみたい」
緑に覆われたハウスで栽培されていたのは、120本のバナナの木。
グロス・ミッチェルという品種で、かつて絶滅しかけたことから「幻のバナナ」とも称されています。
◆記者リポート
「いただきます。皮がシャキシャキでエグ味とか苦味もないんですね。しっかりバナナのもっちりした甘さも感じられておいしいです」
まるでトウモロコシのように味わった記者。
完熟した状態で味わうのがポイントということですが、皮ごと食べられるそのわけは…。
◆さくらファーム 持田春海さん
「農薬などを使わずに作っているので、体に良い、食べられる。皮自体に食物繊維やポリフェノールがたくさん含まれている。特にポリフェノールはブドウの10倍ほどあり栄養満点」
この糸島産バナナは、岐阜の生産者から指導を受けながら去年6月に栽培をはじめ、8月に販売をスタート。
皮をキンピラゴボウのようにして食べたり、冷凍して皮ごとそのまま牛乳とミキサーし、スムージーにして味わうのもおすすめです。
◆さくらファーム 持田春海さん
「完熟になると皮が薄くなり、皮ごと食べても食感的にも非常においしい品種になっている」
糸島市の新名物、皮ごと食べるバナナ。
ハウスでは11月ごろまでバナナ狩りも体験できるということです。