カープとコラボした広島版の「ご当地ナンバー」が交付1万枚を達成し、記念のセレモニーが開かれました。

【山北陸斗記者】
「地域の誇りや特色が詰まった”ご当地ナンバー”。こちら広島の象徴が描かれたナンバープレートも大台突破です!」

赤を基調とする広島版「カープナンバー」は、バットを持ったカープ坊やと球団ロゴが入ったボールがデザインされています。
「広島ナンバー」となる広島市や呉市など15の市や町が対象で、2年前の10月から交付が始まりました。

普及にあたっては中国運輸局や自治体が各地でPR活動を行い、今年4月、交付1万枚を達成しました。
10日は1万枚目の交付者となった、東広島市の会社員・長谷川勉さんにメモリアルプレートが送られました。

【1万枚目の交付者・長谷川 勉さん】
「(連絡が来た時)ドッキリかなと思いました。何回か確認したが本当に?本当ですと言われ本当なんだと思って1万枚目だぞ!と思いながら走っていきたい」

中国運輸局によりますと、広島版「カープナンバー」の申込件数は、今年8月末時点で1万1900枚を超えているということです。


 《スタジオ》
県内には「広島」と「福山」でご当地ナンバーがあり、それぞれカープとコラボしていますが実はデザインが違います。

まず「広島版」はバットを持ったカープ坊やに対し、「福山版」はピッチャー姿のカープ坊やとなっています。

また取材した山北ディレクターによりますと、1万枚を達成するまでに「広島版」は1年半ほどかかったのに対し、「福山版」は10カ月ほどで達成しました。
これは「福山版」の交付が始まった当時、カープが3連覇を達成した年で申し込みが殺到したということです。

”ご当地ナンバー”は走る広告塔とも言われるそうですが、吉中さん、広島の魅力を広げるために今後の普及にはカープの活躍が鍵を握りそうですね。

【コメンテーター:広島大学法学部・吉中信人学部長】
「今、カープは少し元気がありませんが、今後また活躍していけば、ますます普及していくんじゃないかなと思います」

そして、”ご当地ナンバー”は県内の「広島」「福山」を含め、全国では現在74の地域にあります。
ここで、ご当地ナンバーをつけている車の割合を示す普及率全国トップ3を紹介します。

第3位は普及率5.99%で島根県の「出雲」ナンバー、神話の国・出雲らしい”ヤマタノオロチ”が描かれています。

第2位は6.46%で山梨県の「富士山」ナンバー。
その名の通り、富士山が雄大にそびえたつデザインが特徴です。

そして、第1位はダントツの9.15%で奈良県の「飛鳥」ナンバーです。
朱雀が力強く羽ばたく様子が描かれ、地域の更なる飛躍への願いが込められているということです。

ちなみに「広島」は0.81%、「福山」は3.11%ということで、地元のPRにもつながるご当地ナンバー、広島県内のナンバーも普及に繋がってほしいですね。

テレビ新広島
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