日本維新の会の吉村代表はきょう=10日の取材で、離党届を提出した、大阪2区選出の守島正衆議院議員ら3人について、「反党行為」「議員辞職しなければ筋は通らない」と述べました。

一方で、離党届について提出から1週間は預かるということで「撤回してもらいたい」とも語りました。

■「離党届は1週間お預かり『撤回してもらいたいという思い』今も変わっていません」

吉村代表の発言内容です。

【維新 吉村代表(10日)】「守島議員からは離党の記者会見をする当日朝、連絡がありました。その時までは僕も知らないという状況です。相談も受けてないという状況。

話を聞いて『離党については撤回してもらいたい。するべきではない』という話を守島議員にしました。守島議員とは、これは2011年に大阪市議になったときから、さまざまな改革も共にしてきたメンバーでであり『離党というやり方は違うと。大義が通らない』という話をいたしました。その時点では平行線でそのあと記者会見が行われたということになります。

その後については皆さんご承知の通りですけれど、離党届については1週間お預かりをして撤回してもらいたいという思いは今も変わっていません。

それは当然、守島議員と話をしていますので、守島議員もわかっていると思います。この1週間の内に、よく考えて、離党という件については撤回をしてもらいたいと思います」

■対応変わらなければ…「反党行為」「筋通すとするならば議員辞職」

(Q.1週間待って、意思が変わらなかった場合の対応などは今の時点で考えているんでしょうか?)
【維新 吉村代表(10日)】「はい。それは考えています」

(Q.どういったものでしょうか?)
【維新 吉村代表(10日)】「これは僕は筋が通らない、反党行為だと思いますね」

(Q.3人が離党届ということへの受け止めについては?)
【維新 吉村代表(10日)】「それぞれ思いはあったとしても、ただ、挙党一致で進めていこうということで、国会議員団の代表選挙もしたわけです。それにも参加をしたわけです。

決まったことにはやはり従う。これじゃないとやっぱり筋は通らないですよ。(国会議員)団の運営に、あり方について問題があるというのであれば、自分から変える努力をすることもできる。

にもかかわらず、離党するというのは僕は筋は通らないと思います。筋通すとするならば議員辞職だと思います。

議員辞職をしてまで、自分はこの信念でやるんだというのであれば僕は筋が通るとは思います」

■「維新に投票してくれた有権者に対する信頼を裏切る行為にもなる」

【維新 吉村代表(10日)】「選挙そのものは、維新を信頼して投票してくれた人が多くいますから、比例の2人についても当然ですけれども、守島議員においても小選挙区ですけど、この大阪においては、地方議員が一生懸命、活動もし、それは横山市長だって僕だっていろんな改革も実行し、そういったこともトータルで含めて『維新頑張れよ』という思いで投票してくれる人もたくさんいるわけですから。つまり維新の看板、維新を信頼して投票してくれる有権者も多くいる中で。

それでも『自分は違うんだ』というならば、議員辞職するべきですよ。議員辞職してもう1回、無所属か何かわかりませんけれども、選挙して、そして有権者の支援を得るのであればそれは筋が通ると思います。

でもそういうことをせずに、『離党して議員ではいつづけます』というのは僕は筋が通らないと思いますし、維新に投票してくれた有権者に対する信頼を裏切る行為にもなるし、それからやっぱり一生懸命、地方議員も応援して、選挙があると応援するわけですよ。僕だって応援するんですから。

なので、その中でいろんな仲間からの応援を受けて成り立ってるわけですから、特に支部長、国会議員の当選というのは。そういうところもよく考えてもらいたいなと思います。

なので議員辞職しないのであれば、筋は通らないと僕は思います」

■3人の衆院議員「改革政党が筋の維新が保守政党へ変わってしまった」

大阪2区選出の守島正衆院議員、比例北陸信越ブロックの斉木武志衆院議員、比例九州ブロックの阿部弘樹衆院議員の3人は今月8日、維新に離党届を提出していました。

理由について守島議員は会見で、藤田文武衆院議員が共同代表になったことで、「改革政党が筋の維新が保守政党へ変わってしまった」と指摘して「同じ路線で仕事をするのは厳しい」と話していました。

一方、党が掲げる副首都構想は「否定しない」とし、「外野の立場から法案を応援したい」としていました。

吉村代表は守島議員について「賛成なら離党を撤回してもらいたい」と、離党届を1週間程度預かるとしていました。

関西テレビ
関西テレビ

滋賀・京都・大阪・兵庫・奈良・和歌山・徳島の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。