■男性2人の自殺を手助けした罪に問われている占い師らの裁判
占い師と信者の女らが男性2人の自殺を手助けした罪などに問われた裁判で、占い師らが事件後に「神業」などと話す音声が公開されました。
占い師の浜田淑恵被告(63)と、その信者・滝谷奈織被告(59)は5年前、和歌山県の海で寺本浩平さん(当時66)と米田一郎さん(当時51)の自殺を手助けした罪などに問われています。
起訴状などによると、浜田被告と滝谷被告は、死亡した寺本さんたちと一緒に海に入ったということです。
その後、遺体となって見つかった寺本さんたちの手首はコードで縛られていたということです。
■犯行後の信者「死にかけてたんですけど…」
滝谷被告はこれまでの裁判で、「浜田被告のマインドコントロール下にあった」と主張。
この事件を巡って10日、犯行後の2人の音声が法廷で公開されました。
〈録音音声提供:被害者側の弁護団〉
【滝谷奈織】「死にかけてたんですけど」
■「面白かったな、あのシーン、宇宙の名場面」事件後に交わされた占い師と信者の会話
5年前、男女4人で海に入水し、男性2人が溺死、占い師とその信者の女が自殺ほう助などの罪に問われた事件。
事件後の音声記録には占い師らのこんなやり取りが…。
〈録音音声提供:被害者側の弁護団〉
【浜田淑恵】「この世で言う選択、うん、ギリギリのやり方した。うん。まあね、ご苦労様、あなたもそれに立ち会いまして。はい」
【滝谷奈織】「神業でございました」
【浜田淑恵】「もう奇跡の生還をあなた(滝谷被告)も果たしました」
【滝谷奈織】「はい、死にかけてたんですけど」
【浜田淑恵】「一つ間違ったらこいつも死んどりました。最後にね、だから上手に2人だけ残しましたね。面白かったな、あのシーン。やばいな、名場面、宇宙の名場面」
【滝谷奈織】「超名場面」
■占い師「もう本当に私はね、今までも、いろんなことやってきたけどね、この世で殺人をすると、いやいや、やってない」
信者だった寺本さんらが死亡したことを「超名場面」などと表現する二人。
さらにー。
〈録音音声提供:被害者側の弁護団〉
【浜田淑恵】「もう本当に私はね、今までも、いろんなことやってきたけどね、この世で殺人をすると、いやいや、やってない。やってないやってないやってない。人殺し、これが、やりませんよ、やりません。やってません」
【滝谷奈織】「神は殺人は、いくらでもしますよ。人はしてないです」
【浜田淑恵】「やってません。そんな人聞き、濡れ衣だ。私はやってませんよ。分かりました?指一本触れてませんよ。いいですか?そういうことなのでね」
【滝谷奈織】「危ない危ない」
【浜田淑恵】「だからそういうやつなので、危険なのです。だから私には本当は近寄らない方がいい」
■「悔しい気持ちでいっぱい」遺族は…
亡くなった寺本さんはスピーカーの開発者として知られていて、このやり取りを聞いた遺族はー。
【亡くなった寺本さんの息子】「(Qお父さんはどんな存在?)とても大切な人でした。(生きていたら)僕が作った音楽を父に聞かせたかったです。(加害者には)とても悔しい気持ちでいっぱいです」
■「あざ笑うかのような話をするなど犯行後も悪質」信者の女に懲役2年求刑
検察側は10日の裁判で、滝谷被告に対し、「あざ笑うかのような話をするなど犯行後も悪質」などと指摘し、懲役2年を求刑。
信者をコントロールしていたとされる占い師・浜田淑恵被告(63)は、今後始まる裁判で何を語るのでしょうか。
(関西テレビ「newsランナー」2025年9月10日放送)