鳥取県警は9月10日、県内でSNS型ロマンス詐欺事件が発生し、40代の女性が暗号資産(仮想通貨)を利用した投資詐欺により1580万円の被害に遭ったことを発表しました。
鳥取県警によると、被害にあったのは県内在住の40代女性で、2025年5月23日頃、被害者の女性のインスタグラムのアカウントに見知らぬ男性からメッセージが届き、LINEでの交流に誘導され、その後、日常会話や将来の夢などを語り合うなかで親密な関係になっていったということです。
交流が進むと、男は「叔父が取引サイトの会社で幹部を務めている」、「叔父からのインサイダー情報を元に安定した利益を得ている」などと話し、1日に200万円近い利益を出したという画像を送信。
さらに「投資の方法を教える」、「投資の才能がある」などと持ち掛け、女性は男の指示に従うことにしたとしています。
その後の指示により、女性は6月20日に暗号資産の取引所でアカウントを開設し、暗号資産の一つのイーサリアムを30万円分購入。
男から指示されたアドレスに送金した後、紹介された取引サイト上で金の短期取引も行いました。
取引の結果、サイト上に数万円の利益が反映されたことで信用した女性は、7月8日に追加で1550万円分のイーサリアムを購入し、同様の取引を行ったということです。
サイト上には、数百万円分の利益が表示されたものの、出金しようとすると高額の手数料を要求されたため、不審に思った女性がインターネットで調べたところ、同種の詐欺があることを知り合わせて1580万円の詐欺被害に遭ったことが判明しました。
鳥取県警は、SNSを通じた投資に関わる詐欺被害が多発しているとして警戒を呼びかけています。
・SNSで知り合った見知らぬ人からLINEアカウントの登録を求められたら詐欺を疑うこと。
・ネットで知り合った人から投資やお金の話題が出たら詐欺と考えること。
・判断に迷ったらすぐに警察に相談すること。