「あの日のきょうにずきゅん」テレビ新広島、放送50年の歴史の中から、あの日のニュースを振り返ります。
今から21年前の2004年9月9日、台風18号の強風によって倒れた太田川護岸のポプラの木の再生に向け応急手当が行われました。
広島市中区基町の太田川の護岸では、高さ25メートルのポプラの木が強風で倒れました。
ポプラの木は、戦後に植えられ、少なくとも30年以上、護岸のシンボルとして市民に親しまれてきました。
「このまま見送るのは忍びない」との思いから、この日、市民団体が、再生に向けた応急手当を行いました。
【市民団体・隆杉純子さん(当時)】
「これだけの人が集まってきて、ポプラに対する思い入れがこういう形にまとまったんだと思います」
【中国地方整備局・森安隆之課長(当時)】
「シンボルツリーですから、ここの位置に残すよう努力したいと思っています」
多くの市民が再生を願ったポプラの木ですが、この4年後に猛暑の影響で衰弱し枯れてしましました。
しかし、あれから21年。
太田川の護岸には、現在、3代目となったポプラの木が、多くの市民に見守られながら
高さ18メートル近くまで力強く育っています。
(メモ)
ポプラの再生を応援する市民団体「ポップラ・ペアレンツ・クラブ」が、今年5月31日に3代目ポプラの高さを測定したところ、17.5メートルだったということです。