岩手県大船渡市の山林火災で被災した水産会社が9月7日までの2日間、大阪・関西万博の会場で被害の状況やアワビを使った商品の魅力を伝えました。
会場は多くの人でにぎわいました。

大阪・関西万博の外食パビリオン「宴~UTAGE」の中にあるイベントブースに、大船渡市でアワビの養殖・加工販売を手掛ける3社が、7日までの2日間出展しました。

その一つ、元正榮北日本水産の古川翔太営業部長は、7日、2月に大船渡市で発生した山林火災に伴う停電により、養殖していたアワビ約250万個が死滅し、出荷再開までに2年以上かかる状況を来場者に説明していました。

元正榮北日本水産 古川翔太営業部長
「(停電で)12日間水槽に水が入らなくなった。そうなるとアワビは呼吸が苦しくなり酸欠で死んでしまう」

また古川さんは商品にならないアワビの貝殻を利用してストラップを作るワークショップも開催し、再びアワビを出荷できるようになるまで土産物づくりなどに取り組んでいる現状も伝えました。

広島から来た人は「火災に遭って大変な思いをして、こういうもの(取り組み)につなげる前向きな気持ちを感じ、すごいと思った」と話していました。

元正榮北日本水産 古川翔太営業部長
「自分の手で作って土産になることで覚えていただきやすいのかなと。大船渡の話をより効果的に伝えられてよかったと思う」

また同じく出展した野村海産などは商品の試食を通し大船渡のアワビの魅力をPRしていました。

被災地支援に取り組む大阪木津卸売市場が企画したこの催しには、2日間で100人以上が訪れたということです。

岩手めんこいテレビ
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