電話の男性(再現):
流行語大賞の受賞式に出ていただきたいのですが。
稲本ミノルさん(再現):
えっ!?
なんと、流行語大賞の受賞にまで繋がってゆく。
稲本ミノルさん:
「僕が受けに行く資格もないと思う」みたいなこともその時は言ってたんですけど、その人が「世の中ネガティブな感情になっている部分を関西人らしく、すごくユーモアを持って、世の中を明るくしてくれたことに僕たちは感動したし。だから、稲本さんに受け取ってほしい」って言われた時、実はなんか僕うるっとしてたと思います、分かってくれてる人がいるっていうか。
こうして、ヒットさせた商品は数知れず…。
平成の最後に岐阜県関市・平成地区(へなりちく)で採取した空気を詰めた「平成(へいせい・へなり)の空気缶」。

ノリの代わりにハチミツが出る「はちみつアラビックリ!?ヤマト」など、快進撃は止まらなかった。

しかし、これらの商品には、山のようなクレームも…。
「空気みたいなもんを詰めて売るとは商売なめてんのか!」
「子供が本当のノリを食べたらどうするんですか!」
稲本ミノルさん:
一人一人に、「なぜ空気を売ってるのか」とか、「なぜこういう企画やったか」っていうのを、クレームしてきた年配の人とかにも電話で説明した。

すると…。
稲本ミノルさん:
「あんた、そんなことまで思ってやってんの」とか言われて。結果ファンになってくれましたけどね…
この日、万博会場を歩く稲本は、 こんなことを言い出した。
稲本ミノルさん:
今あれ、すごい人気あるじゃないですか。
指をさしたのは、記念写真を撮る行列が絶えない「いらっしゃいませミャクミャク」。
稲本ミノルさん:
あのグッズ、今作ろうとしています。あれは「いらっしゃいませ」ですけど、「ありがとうございました」感で作りたいなと思って、今、ちょっと企画中…。
万博は、あとおよそ1カ月で終わりだというのに、「浪速あきんど」は次なる商機を見据えていた。
(「Mr.サンデー」9月7日放送より)