近年の猛暑で家畜が弱り暑さ対策が喫緊の課題となるなか県などがドローンで牛舎に消石灰をまき屋根の表面温度を下げる技術を実演しました。
畜産現場では近年、夏の厳しい暑さで牛や豚などの家畜が弱りエサを食べず発育が遅れたり牛乳の生産量が減ったりするなど県内でも影響が出ていて畜舎の暑さ対策が喫緊の課題となっています。
県などは対策の一つとして畜産農家に参考にしてもらおうと、ドローンで牛舎に消石灰をまき屋根の表面温度を下げる実演会を開きました。
5日は県やJAの職員、畜産農家など約60人が参加し、塗装用の特殊なノズルとホースをつけたドローンが均一に消石灰をまく様子を見学。
白く塗ると光を反射することで屋根の表面温度を下げる効果があり、実演会では約50度あった表面温度が散布後は30度ほどまで下がっていました。
【県内の畜産農家】
「温度がだいぶ下がるということがわかったので牛たちも快適に過ごせるようになるのではないかと思って」
県畜産試験場によりますと消石灰の散布をドローンで行うことによって作業時間の短縮や、屋根からの転落事故防止のメリットがあるということです。