今年7月に開設された佐賀駐屯地の開設記念式典が7日開かれました。中谷大臣は「佐賀にとっても安全・安心につながる」とオスプレイ配備の意義を強調しました。
【中谷防衛相】
「オスプレイの移駐完了は我が国の防衛にとって極めて重要なもの、ここでの自らの任務に自信と誇り、これを持ってください」
7日行われた佐賀駐屯地の開設記念式典。
会場となった格納庫には7月に配備が完了した17機のうち5機のオスプレイが並んでいました。
式典には、隊員のほか中谷防衛大臣や山口知事、地元の漁協・農協関係者などあわせて約430人が出席。
中谷大臣は「南西地域の防衛体制の強化は喫緊の課題で、新たな防衛の要として期待されている」と部隊の重要性を強調したうえで、次のように述べました。
【中谷防衛相】
「佐賀を愛し、佐賀に愛される駐屯地となりますように皆さんでこの新しい駐屯地を育てていってください」
一方、山口知事は「佐賀空港の自衛隊による使用については10年以上かけて丁寧に対応してきた」と話し、今後はオスプレイの安全な飛行を求めたうえで佐賀空港の発展にも期待を寄せました。
【山口知事】
「新規路線の就航・増便を実現するためには滑走路の延長による運行エリアの拡大が必須です。これからも中谷防衛大臣、防衛省の皆様との協力のもと計画を実現させてまいります」
その後、関係者約120人がオスプレイに体験搭乗し、中谷大臣も陸上自衛隊のオスプレイに初めて乗り込みました。
中谷大臣を乗せた機体は佐賀空港の滑走路を離陸したあと有明海上空を約10分間飛行。
機内では機体の後ろから見える有明海や多くの田畑が並ぶ空港周辺の景色などを見ながら、隣に座った青山佳史・駐屯地司令とヘッドセットを通じてコミュニケーションを取っていました。
【中谷防衛相】
「垂直に離陸をしたと思ったら急速に飛行モードで移動できる。災害時などの救急・急患搬送ですね、こういうところにも利用がされますし、佐賀の皆様方にとっても安全・安心につながる」
9月11日から離島の防衛を想定して九州・沖縄などで開かれる日米共同訓練では、陸上自衛隊とアメリカ海兵隊のオスプレイがどちらも参加する予定です。