9月に東京都内で行われる『日本高校ダンス部選手権』の全国決勝大会に出場する新潟清心女子中学・高等学校のダンス部。これまでにも様々なコンクールで好成績を残してきたダンス部の強さの秘訣に迫った。

新潟清心女子ダンス部 日本高校ダンス部選手権の決勝大会へ!

新潟市西区の清心女子中学・高等学校。蒸し暑い体育館で練習していたのは、元気いっぱいのダンス部のメンバーだ。

新潟清心女子ダンス部
新潟清心女子ダンス部
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これまで様々なコンクールで数々の好成績を収めてきた清心女子ダンス部。

8月に行われた『日本高校ダンス部選手権』で見事、決勝大会の切符を手にした。

キャプテンの半田芽彩さんは「色々なジャンルのダンスを踊ることができて、チャレンジをしてひとりひとりがダンスを楽しんでいることが強み」と話す。

中学生・高校生の垣根越え…お互いに高め合う“表現力”

そんな部活のスローガンは『いつも笑顔でこころはひとつ』。

清心女子ダンス部は県内でも珍しい中学生と高校生が合同で活動しているダンス部。

全国レベルの技術を身につけるため厳しい練習は欠かせないが、立場や学年の垣根を越えて助け合う姿が多く見られる。

中学生と高校生が合同で活動
中学生と高校生が合同で活動

中学生のキャプテンを務める清水優羽さんは「中学生だけでは出せないクオリティーのものを高校生は出してくれる。高校生から教えてもらうというありがたさもあるし、自分たちの練習だけでは気付けなかったことを、高校生の先輩は気付いて指導してくれるので、成長につながっていると思う」と話す。

高校生の副キャプテン・相場結和さんは「高校生にとっては自分の中のものを伝えられるので、表現する力もつくと思うし、自分の踊りに対しての理解をもっと深める一つの要因になっていると思う」と真剣な表情で語った。

部員同士のコミュニーケーションは技術の向上だけでなく、作品の世界観をよりリアルに映し出すために磨いている“表現力”にもつながるという。

ジャンルを問わず観客魅了!“エンターテインメント性”の高さ

全国大会に向けて練習を重ねるメンバー。

今回披露する作品のテーマは『依存』。清心女子ダンス部は『ひっつき虫舞踏会』というタイトルで踊りを披露する。

作品の見所はハイレベルな動きはもちろん、ころころと変わる表情や印象に残るコミカルな動き。

しかし、ユニークな作品のみならず、シリアスな作品も踊れるのが清心女子ダンス部の強みの一つ。

安部公房の『鞄』という短編小説から着想を得て創作した作品では、全員がぱっと前を向くシーンでお客さんにグサッと刺さるような目線を工夫していると半田さんは話す。

「見ているお客さんに最初から最後まで集中して見ていただけるように、お客さんがどう捉えているかを自分たちが客観視して作品をつくっている」

洗練されたダンススキルはもちろん、中学生・高校生で互いに高め合っている“表現力”と、あらゆるジャンルで魅了する“エンターテインメント性”の高さが清心女子ダンス部の強さの秘訣である。

7日に行われる決勝大会では、自らも楽しみながら“笑顔”で挑み、順位を一つでも上げることが目標だ。

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NST新潟総合テレビ
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