春の高校バレー福島県代表決定戦を制し、郡山北工業高校バレーボール部が3年連続となる全国出場を決めた。身長で劣る中でもレシーブとブロックで粘り強さを見せるチームは、2026年1月に開幕する春の高校バレー全国大会に向け練習を続ける。ベスト8進出を目標に全国の舞台に挑む。
光るブロック力とレシーブ力
山崎俊寿監督は「決して高さのあるチームではないので、ブロックとレシーブでなんとか粘って拾って最後しっかり打ち切る」とチームの特徴を語る。スタメンの平均身長は176.8センチと、全国的に見ると「高さ」で劣勢に立つ同校だが、代表決定戦でもその弱点を補うレシーブ力と、相手のスパイクの勢いを弱めて拾うブロック力が光った。
身長の低さをカバーする武器となっているのが、2年生エースの志賀巧選手の持つ跳躍力だ。ブロックの上から強打を打てる能力が、チームの攻撃力を生み出している。
志賀選手は「全国レベルになってくると、相手のブロックが県内よりも高くなってくる。それに対応するにはジャンプ力、そして高さが必要」と課題を認識している。
選手主体で培う「自分たちで解決する力」
2025年の新チーム発足から、山崎監督が特に重視しているのが「主体性」だ。「最初のミーティングの時に、黒板に『主体性』という言葉を書いた。コートの中の"自分たちが解決できる"というところを目標にしたいなと」と山崎監督は語る。
この方針の下、練習メニューもすべて選手たちが自分たちでコーディネートしている。諸越啓弥キャプテンは「苦しい展開になったときに、自分たちでどうにかしようというような雰囲気づくりができるようになった。そこから悪い展開から巻き返すことができるようになった」と、主体性を持って取り組むことでの成長を実感している。
OB参加の練習試合で見せた成果
取材当日は、OBも交えた練習試合が行われていた。2年生の志賀選手と同等の高さを持つキャプテンの諸越啓弥選手が、自慢のコンビバレーで相手を翻弄し、チームの仕上がりの良さを見せた。
練習試合に参加したOBの三瓶煌大さんは「自分たちの力を十分に発揮できるようなチームだと思う。春高でも十分に力を発揮できると思うので、頑張ってもらいたい」と後輩たちへの期待を寄せた。
インターハイの悔しさをバネに
夏のインターハイでは、目標としていたベスト16を達成したものの、試合敗退後は多くの選手が涙を流した郡山北工業。諸越キャプテンは「ベスト8を目前としたところで、惜しいゲームになって、自分たちの力の差をすごく感じて悔しかった。ラストの春高になるので目標のベスト8を絶対達成してやろうと思います」と、悔しさをバネにした強い決意を語った。
2025年1月5日に開幕する春高バレーの初戦で、郡山北工業は岡山東商業と対戦する。悔しい夏の経験を糧に、春に向けて進化を続けるチーム。自分たちで考え、自分たちで歩んできたチームの「答え合わせ」の時が近づいている。ベスト8入りという目標を胸に、主体性を武器にした彼らの挑戦が始まる。
(福島テレビ)
