秋の味覚、サンマは豊漁が続いている。
2025年は、はしりから水揚げ量が多く、しかも大きいと根室市は活気づいている。
ただ、うれしい悲鳴もあがっている。
サンマ大漁!順調な水揚げ
9月2日未明の根室市花咲港。
サンマの水揚げで浜は大いに活気づいている。
「(Q:大漁かい?)大漁だ」(漁業者)

「(Q:今年NO1?)そうだ」(漁業者)
2日の花咲港のサンマの水揚げは、約917トン。
サンマ漁の主力、棒受け網漁が解禁となった8月10日から順調な水揚げが続いている。

魚体も大きく笑いが止まらない漁業者も
「へへへっ、どう、でかいべ。最高だ」(漁業者)
この状況は市場も同じだ。
9月2日のサンマの価格は1キロあたり129円から302円。
2024年より2~3割安くなっている。

出だしから豊漁にわく根室のサンマ漁。
一方でうれしい悲鳴もあがっている。
「今、発泡スチロールの箱が足りなくて、大型のサンマを生食用で出しているので足りなくなった」(杉山水産 古田大輔さん)

想定外の豊漁でサンマを入れる箱が足りなくなっているというのだ。

業者は相次いで急きょ箱を追加注文する状況になっている。
いったい、今後はどうなるのか。
記録的な不漁が続いているサンマ
サンマは近年記録的な不漁が続いている。
水揚げ量は2008年の約34万トンをピークに2022年には約1万8000トンにまで激減。
2020年は市場にわずか7箱しか並ばない日もあった。

若干持ち直しているように見えるが、2025年7月に水産庁が発表したサンマの回遊量は、2024年と同じ「低水準」で、前半は2024年を下回るというものだった。

時期が前倒しになっただけなのか、豊漁になるのか。
関係者は気をもみながらも久しぶりの状況に沸いている。