輪島市の公費解体現場で、解体した建物の廃材がその敷地に埋められていたことが分かりました。元請け業者が原状回復しましたが、輪島市長は「あってはならないこと」と怒りをあらわにしました。
埋められた解体住宅の廃材
輪島市内の住宅敷地内から出てきたのは折れた柱や木くずの数々…。これは先月、輪島市内の公費解体現場で撮られた写真です。

関係者によると、解体は輪島市内の建設会社が受注し、広島県の解体業者が孫請けとして作業をしたということです。ところが更地となった土地に廃材を埋めたという告発があり、先月、警察と元請業者などが立ち会いのもと掘り起こしたところ、廃材が大量に出てきたというのです。

土地の所有者は:
「えー何?何が起こったのとびっくりしましたね。」

輪島市の公費解体は約1万2800棟…大半が解体完了
輪島市で公費解体が予定されているのは1万2810棟。この内、先月25日までに1万379棟で解体が完了しています。

本来は、解体した廃材は災害廃棄物として処理されなければなりませんが、今回のケースでは、孫請け業者が廃材の一部をそのまま敷地に埋めたとみられています。

輪島市長は「あってはならない。厳正な処分を」
解体完了後に出てきた問題に坂口市長は…。
輪島市 坂口市長:
「あってはならないことですので厳正な処分がされるよう望んでいるし措置していきたい。」

土地の所有者も驚きを隠せない様子で、ほかの公費解体現場でも同じようなことが起きていないか心配していました。
土地の所有者は:
「2、3度触るのは嫌ですからね、掘り起こすと聞くとえーっとびっくりする。」

(石川テレビ)