自民党は2日にも参議院選挙の総括をまとめ、総裁選前倒しの是非を問う手続きに入る見通しで、今週から来週にかけ大きなヤマ場を迎えます。
国会記者会館からフジテレビ政治部・宗本龍享記者が中継でお伝えします。
週明けにかけ、SNSなどで総裁選の実施を訴える議員が相次いでいますが、執行部が世論を引き合いにこうした動きをけん制し、激しいせめぎ合いが続いています。
2日の参院選総括を受け、進退に注目が集まる森山幹事長は週末、「国民の世論と自民党内の世論が乖離(かいり)しているとすれば非常に怖い」と発言しました。
党内には、世論調査で石破首相続投への理解が広がっていることから今も態度を決めていない議員も多く、ある中堅議員は1日朝「森山さんの言う通りかもしれない」と話していました。
一方、別の中堅議員は「執行部は論点をすり替えている」と反発しています。
週末、閣内から新たに斎藤財務副大臣がSNSで選挙の責任論を訴え、前倒しへの賛同を表明したほか、2024年の総裁選に出馬した小林鷹之議員も賛同したことで、小林氏の陣営の議員の動向にも注目が集まっています。
党内では賛成派と慎重派が入り乱れ、前倒しの行方は現時点では見通せない状況です。