クマによる人への被害が多発している事態を受けて改正された鳥獣保護管理法が1日、施行された。
これによって、市街地にクマなどが現れた場合に一定の条件のもとで、原則禁止だった猟銃による駆除が可能となった。
林官房長官は、午前の記者会見で「これによってクマ等の出没に対し、安全かつ迅速に対応することが可能となり、国民の安全の確保に資するものだ。今般の改正法について理解いただき、地域でのクマの出没に関する自治体からの情報に注意するなど、引き続き十分警戒してほしい」と法改正の意義を強調した上で、改めて注意喚起した。
今回の法改正で、クマなどの被害を防ぐため迅速な対応が期待される一方、市街地での銃の使用を判断する自治体における専門知識をもつ職員の育成や、安全の確保のための体制整備が課題として指摘されている。