厳しい経営状況が続いている富山地方鉄道。

赤字区間を廃線にする方針を示したことを受け、29日、立山一帯で観光業を営む団体が立山線の存続を県に要望しました。

新田知事に要望書を手渡したのは立山黒部貫光や立山山荘協同組合など、立山黒部アルペンルート周辺で観光業に携わる3つの団体です。

*立山黒部貫光 見角要社長
「富山地方鉄道立山線が全線にわたり今後も維持されますよう格段のご配慮とご尽力をお願い申し上げます」

6期連続の赤字が続いている富山地方鉄道は、立山線の岩峅寺・立山駅間を含めた赤字路線について、沿線自治体からの支援がなければ、来年11月末をもって廃線とする方針を示しています。

これに、立山黒部貫光などの団体は「非常に危機感をもっている」とし、立山線は昨シーズン、年間10万人が利用するなど近年はインバウンド需要が高まっていると訴え、立山線の維持を求めました。

*立山山荘協同組合 佐伯光昭理事長
「山へ来てくれる方は関東圏が多い。その場合は新幹線に乗って、富山駅へ、そこから立山線に乗る客がいちばん多い。強固で安定した交通機関を持っている山岳観光地は富山の立山しかないと思う」

*立山山麓観光旅館組合 笹森潤一組合長
「立山線がどれほど魅力的で必要なものなのかを地方自治体にも理解してもらい、検討の材料に」

要望に新田知事は、「立山線は主要観光地であるアルペンルート周辺を結ぶ重要な役割を果たしており、県として早急に検討を進める」と述べました。

そのうえで、現在開かれている富山地方鉄道のあり方検討会への出席を求め、次回以降の会合に立山黒部貫光が出席することになりました。

*新田知事
「年間約10万人の(立山線の)利用者をどのようにのばしていこうと考えているのか、それに向けての取り組みを示してほしい」

次回の検討会は来週月曜日に開かれます。

富山テレビ
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