岩手県内でクマの目撃が相次ぐなか、岩手県八幡平市ではスマートフォンのアプリを活用してクマによる被害を防ぐ取り組みが進められています。
24時間、通報や出没状況の確認ができ迅速な注意喚起につながっています。
クマの目撃が相次ぐなか、八幡平市では2024年4月にスマートフォンのアプリを活用してクマの出没を通報・共有する取り組みを始めました。
クマ対策アプリ「ベアーズ」を開発した市内のIT企業「Golden Field」の金野利哉さんです。
無料通信アプリ「LINE」で八幡平市の公式アカウントを追加するとシステムが利用できる仕組みになっています。
GoldenField 金野利哉代表
「地図上にピンがいっぱい置かれていて、直近2週間の出没情報を表示している。赤いものは48時間以内に出たクマ」
クマを目撃した際は『通報』の欄から目撃した時間・頭数のほか地図上で目撃した場所を登録、するとリアルタイムで情報が画面に反映され共有することができます。
4年前に地域おこし協力隊として八幡平市に移住した金野さんは、自身の経験をきっかけにこのアプリを開発しました。
GoldenField 金野利哉代表
「『〇〇地内にクマが出た』と言われても、どこなんだろうというのが正直あった。地図上でここに出たっていうのが見えればわかりやすいだろうなと。(クマを)見ても電話しない方って結構多いかと思う。時間外だったりとかすると結構面倒くさがってしないと思うので、アプリは24時間通報ができるので、それはすごく楽になったかなと」
八幡平市では以前は電話で詳しく聞き取りをし、市のホームページや防災無線などで注意を促していましたが、アプリでの通報は1分ほどで作業が完了することから迅速な注意喚起ができるようになりました。
市内では7月末までに192件のクマの目撃が報告されていて、このうちアプリでの通報件数は162件と普及が進んでいます。
市の担当者はひとりひとりがリアルタイムで出没状況を確認できることから、市民の危機管理意識が高まったと話していました。
八幡平市農林課 工藤洸太さん
「出没件数の多さに対して人身被害の件数はあまり多くない。個人の注意力が高くなったのかなと。今後もアプリを活用して自分の身を守るために使っていただければ」
「Golden Field」ではクマ対策アプリについて今後他の自治体での運用も進めていきたいとしています。