自民党の岸田文雄前首相は28日、札幌市で講演し、今、自民党の総裁選が行われた場合に立候補するかどうかについて、「私が退陣してからまだ1年も経っていないので、今の時点で、私がどうこうということは全く考えていない」と述べた。
石破首相が退陣すべきかどうかについては、「自民党の総裁経験者としては、現職の総裁の身分に関わる問題について、今党で議論して手続きを進めている最中に何か申し上げることは控えなければならない」と述べた。
また、岸田首相は、「今、総裁をどうするか議論している。できるだけ早いタイミングで決着をつけなければならない」とも述べた。
一方、2024年の衆院選、2025年7月の参院選で与党が過半数割れしたことについて、「いよいよ本格的に、日本の政治は物事を決めることが難しい状況になってしまった」と指摘。
その上で、「今後は、連立の組み替えとか、課題ごとに部分連合をするとか、いろんな工夫をしながら、野党の協力も得ながら努力していかなければいけない時代になる」と述べ、連立の組み替えの可能性に言及した。