去年2月、仙台市青葉区の住宅に侵入し、男性に暴行を加え死亡させ、現金1400万円を奪ったとして、強盗致死などの罪に問われている男の裁判で、検察が懲役30年を求刑しました。
リフォーム会社の元社員、宮城野区鶴巻の無職、佐藤加寿也被告(45歳)は、去年2月、当時担当していた、青葉区折立の住宅に侵入し、住人の大塚修さん(当時72歳)に暴行を加え死亡させ、現金1400万円を奪った強盗致死などの罪に問われています。
8月28日、仙台地方裁判所で開かれた裁判で、検察は「被害者の命を顧みることなく、金銭を奪うことのみを優先していて、犯行態様は極めて悪質」などとして、懲役30年を求刑しました。
一方、弁護側は「暴行自体で人が亡くなってしまうような事件ではなく、気絶させるつもりだった。計画性は高いとは言えない」として、懲役15年程度が妥当と主張しました。
佐藤被告は最終陳述で「心を入れ替えこれから決まる刑を努めていきたい」などと述べました。
判決は9月3日に言い渡される予定です。