アメリカのCDC=疾病対策センターは27日、就任したばかりの所長が退任したと発表しました。現地メディアはワクチン政策をめぐりケネディ厚生長官と対立し、更迭されたと報じています。
退任が発表されたのは7月末にCDCの所長に就任したばかりのスーザン・モナレズ氏で、ワシントン・ポストは、ケネディ長官にワクチン政策の変更を迫られたことが原因で更迭されたと報じています。
ケネディ氏は反ワクチンの主張を続けてきたことで知られ、6月には、ワクチンの安全性や効果を議論する諮問委員会のメンバー全員を解任したほか、関連機関を含めた職員を大幅に削減する政策を進めてきました。
モナレズ氏の退任に合わせてワクチン部門の責任者など複数の幹部も辞表を提出していて、現地では、アメリカの公衆衛生機関が混乱に陥っていると報じられています。