小池都政になってから局長級の人数が約3割増えていることがわかりました。

2025年4月現在、東京都庁には局長や理事、局次長といった事務方のトップとも言える局長級に73人の職員が任用されています。

2012年の石原慎太郎知事の際は57人で、当時と比べると約3割増加しています。

これについて都庁OBなどから、「局長級の年収は1500万円を超えるため、人件費の高騰にもつながる」と指摘、増加した背景には、「従来、局長級は総務部長など特定のライン経験者がなるポストだった。抜擢人事などがあるのではないか」との声が上がっています。

これについて、東京都は、「局長級ポストは、小池都政からではなく猪瀬、舛添都政と徐々に増えてきております。その背景としては、社会情勢の変化や行政課題に応じて業務量も増え、新しい部局を新設しており、抜擢人事のためにポストが増えているというわけではありません」などと説明しています。
(フジテレビ社会部 大塚隆広)

大塚隆広
大塚隆広

フジテレビ報道局社会部
1995年フジテレビ入社。カメラマン、社会部記者として都庁を2年、国土交通省を計8年間担当。ベルリン支局長、国際取材部デスクなどを歴任。
ドキュメントシリーズ『環境クライシス』を企画・プロデュースも継続。第1弾の2017年「環境クライシス〜沈みゆく大陸の環境難民〜」は同年のCOP23(ドイツ・ボン)で上映。2022年には「第64次 南極地域観測隊」に同行し南極大陸に132日間滞在し取材を行う。