長崎市と広島市の両市長は27日、石破首相に対し、2026年11月に開かれる第1回核兵器禁止条約再検討会議に、日本がオブザーバー参加することなどを求めました。
長崎市の鈴木史朗市長と広島市の松井一寶市長は27日午後、首相官邸で石破首相と面会しました。
両市長は2026年11月、ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器禁止条約再検討会議に日本がオブザーバー参加することや、条約への署名・批准を求める連名の要請文を手渡しました。
松井 一寶 広島市長
「NPTがベースだけど、核兵器禁止条約も理想なんだから、それとの距離や世界情勢がどうなるかをきちんと見てオブザーブする、理想に向けて国政を進めていることをわかってもらうためにも、オブザーバー参加するのは選択肢として十分あるのではと、申し上げている」
また、2025年8月に長崎市で開かれた平和首長会議で、市民一人一人が具体的な活動を展開するとして採択された「ナガサキアピール」も手渡しました。
鈴木 史朗 長崎市長
「加盟都市8500を超える平和首長会議の総会で、世界の都市が連帯を確認した意義は大変大きい、アピールの意味を日本政府としても汲み取ってほしいと申し上げた」
石破首相からはオブザーバー参加への具体的な発言はありませんでしたが、両市長は今後も国に要望を続けていく考えです。