長崎県佐世保市在住の作家、佐藤正午さんの小説「熟柿」が第20回中央公論文芸賞に選ばれました。

「熟柿」は、妊娠中にひき逃げ事件を起こした女性をめぐる物語です。

この賞は2006年、中央公論新社の創業120年を記念して、第一線で活躍する作家のさらなる飛躍や、新たな代表作となる優れたエンターテイメント作品を顕彰するのが目的とされています。

これまでに吉田修一さんの「国宝」のほか、浅田次郎さんや東野圭吾さんの作品が選ばれていて、今年は浅田さんや林真理子さんなど4人の選考委員の審査を経て、佐藤さんの「熟柿」の受賞が決まりました。

佐藤さんは1955年生まれで、83年に「永遠の1/2」で、すばる文学賞を受賞しデビュー。

2017年には「月の満ち欠け」で直木賞を受賞しています。

受賞決定を受け、出版社のHPには「『熟柿』は連載に8年もの歳月をかけて仕上げた小説なので喜びもひとしお」「あとはこの小説がより多くの読者にとどきますように!」などの佐藤さんのコメントが掲載されています。

中央公論文芸賞の贈賞式は10月21日、東京都内で開かれます。

テレビ長崎
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