雇用で社会復帰を支えます。

27日、長崎刑務所で受刑者の採用を検討する企業に向けたセミナーが行われました。

長崎刑務所で開かれた「スタディツアー」には、建設業や飲食業など31の企業が参加しました。

セミナーは法務省で就労支援を担当する「コレワーク九州」と長崎刑務所が合同で開き、罪を犯して服役し、出所した元受刑者の雇用を考えます。

参加者は施設や刑務作業を見学したあと、実際に元受刑者を雇用している企業の講話も行われました。

法務省コレワーク九州 島本拓弥 事務官
「働く場所を確保する。それが安心安全につながる」

法務省によりますと、2024年度の刑法犯の再犯率は47パーセントと約半数近くを占めています。(令和6年度版再犯防止白書)

再犯者の約7割が無職で、出所後に就労する場所を確保し「居場所を作ること」が重要です。(令和5年矯正統計)

説明を聞いた企業
「一度罪を犯したからではなく、もう一度チャンスを与えられるような社会になれば」

長崎刑務所 福原 健悟 法務事務官看守長
「出所者の就労の確保は課題」「色んな他機関とも連携しながら、安心安全な社会づくりに貢献できれば」

長崎刑務所は、今後も受刑者の個々の特性に合わせた再犯防止対策を行っていくとしています。

テレビ長崎
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