“夏の大敵”といえば、刺されると腫れてかゆくなる「蚊」です。夜も安眠を妨げる、いやな存在ですが、実は注意が必要なのは、これから秋口にかけての時期なんです。

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■人類最大の敵!? 対策しても追いつかず…

名古屋市の鶴舞公園で、この夏、蚊に刺されているか聞きました。

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40代:
「いっぱい刺されています。日中暑い時間は出ないので、朝や夕方にお散歩に行ったら刺されています」

女性:
「夕方の公園とか行くと、10匹以上の蚊に襲われたり」

皆さん蚊に悩まされているようで、対策をしている人も。

13歳:
「サッカーに行く前に虫よけスプレー」

50代:
「庭掃除は蚊取り線香をたいて、虫よけスプレーして、蚊よけの帽子をかぶって。(それでも)刺される」

40代:
「長袖・長ズボン、刺されたくないから。日よけと蚊よけ、両方」

しかし、一方で…。

30代:
「私はそんなに刺されていないので」

この夏、まだそんなに刺されていないと答える人もいました。

■暑すぎて動きが鈍く…秋口にピーク訪れることも

名古屋市守山区にある感染症対策・調査センターで働く天野賢さんは、蚊がどれだけいるかを調べるため、蚊よけの帽子をかぶって、炎天下で必死に蚊を捕まえています。

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この施設では長年、名古屋市内の蚊の量と種類のデータを集めています。

天野さん:
「『下草刈ってくださいね』『水がたまるようなところがあったら撤去しましょうね』とか。私はけっこう蚊は好きになっていますね」

天野さんに、2025年の蚊の傾向を聞いてみました。

天野さん:
「蚊の調査をやっているんですけど、そこまで減っていると感じてはいないです。蚊自体が減っているというよりは、調査している時間には日陰に隠れているだけだと考えております」

8月は蚊が減っているわけではなく、実は猛暑の影響があるといいます。

天野さん:
「大体30℃を超えてくると、動きが鈍くなってきて動きづらいと言われております。蚊が動きやすいのは、もうちょっと低い温度ですので」

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蚊の活動適正気温が30℃ほどまでで、明け方や夕方の涼しい時間になってくると、血を吸うために活動するといいます。

天野さん:
「最近は蚊のピークが9月10月になることもあるんです。秋くらいに血を吸って卵を産むと、越冬卵といって冬越しする卵を産みつけるので、特に秋に血を吸われないことが、来年の蚊の発生数を少なくするために大変重要だと思います」

では、私たちはどんな対策をすればよいでしょうか?

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天野さん:
「虫よけとかを塗っていただくことも大事。外で塗る場合は、説明書きに『何時間おきに塗りなおしてください』と書いてあるので、それを守っていただくのが非常に重要です。ご自宅の庭やベランダに水がたまりやすいものがあったら、水を捨てていただいて、たまらないように工夫をしていただきたい。もし草がいっぱい生えているような状況だったら成虫が潜む場所となりますので、風通しが悪くなるようなところはなるべく整理整頓をしていただければなと思います」

東海テレビ
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