先週、仙台市内の高層マンションで火事があり住人2人が病院に搬送されました。原因は「コンセントからの出火」とみられています。見落としがちな配線周りの異常について専門家に注意点を聞きました。
8月20日、仙台市青葉区二日町で起きた火事。24階建てマンションの19階の一室が焼け、30代の男女2人が煙を吸って病院に運ばれました。命に別条はありません。
警察は「家電のコンセントから出火した可能性がある」としています。
こうしたコンセントや電源コードなど、配線器具の火災事故は全国で多発しています。
仙台市内でも去年1年間で16件発生しました。
消防士の経験をもとに防災管理のサポートを行う武田充弘さんです。まず、「コンセントとプラグの間にたまるホコリと湿気」に注意を呼びかけます。
防災対策研究所 武田充弘代表
「しっかりと差し込まれていれば通電している形になるが、ゆるい状態になってしまって、ここにホコリがたまってしまう。そこに通電してしまうとショートして火災が発生してしまう事例が多くある」
いわゆる「トラッキング現象」。ホコリが湿気を含んでショートし発火します。乾いた布でホコリを拭き取り長く使わない家電はコンセントを抜いておくと安全です。
続いて、たこ足配線。
防災対策研究所 武田充弘代表
「特にキッチン周りですね。炊飯器や電気ケトルは消費電力が非常に大きいので、たこ足配線しながら通電してしまうと出火する原因になる」
決められた消費電力内で家電を使うことが大切です。変形したプラグや、折れ曲がった状態でのコードの使用も避ける必要があるといいます。
防災対策研究所 武田充弘代表
「火事を起こさせない対策を今一度見直して、火災予防に強く焦点を当てて対策をとっていければいいと思う」
日常のちょっとした点検と心がけが、大きな火災を防ぐことにつながります。