宮城県大崎市で、県内のJAでは今年初めてとなる新米の等級検査が行われました。連日の猛暑や水不足などで、品質への影響が心配されましたが、8月26日の検査では、すべて1等米と判定されました。

等級検査が行われたのは8月18日から20日に三本木地区で収穫された極早生種の「五百川」およそ6トンです。

検査員がコメ袋からサンプルを抜き取り、粒の形や色、水分量などを確認しました。

暑さが本格化する前に成熟する「極早生種」ということで、検査では高温障害などはみられず、すべて「1等米」と判定されました。

コメ農家 斉藤作郎さん
「高温続きの少雨。よくここまで持ちこたえていいコメができたなという感じ。粘りが強くて甘みがあってとてもおいしいコメなので、皆さんに新米を味わっていただきたい」

26日に検査された新米は、9月上旬から県内のスーパーなどに並ぶ予定です。

一方、8月17日までの1週間に、全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は、前の週より67円高い5キロあたり税込み3804円で、2週連続の値上がりとなりました。

値上がりの要因について農林水産省は、「随意契約による備蓄米の流通量が減少し価格が比較的高い新米の商品が出回り始めたため」と分析しています。

仙台放送
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