8月27日は「ジェラートの日」です。専門店も続々オープンするなどジェラートの人気は広がっています。宮城県内にも特徴的なジェラートがあり、日本にわずかしかいない称号を持つ職人もいるんです。
冷たく滑らかな食感が特徴のジェラート!イタリアが発祥のアイスクリームの一種です。
ジェラートを含む国内のアイスクリームの需要は年々増加傾向!昨年度は販売金額が過去最高となりました。
特にジェラートは様々な味が楽しめると各地で専門店が続々オープンするなど、人気を拡大しています。
人気を集めているジェラートですが、実は県内に本場イタリアで認められたジェラートの権威がいるんです!
菊地雄哉さん
「ジェラート騎士の菊地になります」
菊地さんは本場イタリアのジェラート協会からその普及や発展に貢献した人物にのみ与えられる称号「ジェラート騎士」を持つ職人。日本には11人しかいません。
世界一にも輝いたことのある、現・日本ジェラート協会の会長、柴野大造さんのもとで本場の技術を学び、独立。地元・泉中央に店をオープンしました。
高橋咲良アナウンサー
「ジェラートとアイスクリーム。これって違うものなんですか?」
菊地雄哉さん
「基本的には一緒です。アイスクリームのことをジェラートなんですけど、イタリアから来ているのはジェラートっていうだけで、ものとしては一緒です。全部ひっくるめてジェラート」
伝統的な製法では新鮮な食材をその場で調理し提供することが求められ、風味が際立つのが特徴。さらに、攪拌しながら冷やし固めることで、滑らかさが出るそうです。
菊地さんがジェラートの日に合わせて作った「ココナッツライム」をいただきます。
高橋咲良アナウンサー
「爽やか。ライムの香りがフレッシュ。合うんですね、ライムとココナッツって。意外」
菊地雄哉さん
「ココナッツって結構臭みがあるんで、それをライムで消すようにっていうイメージで」
高橋咲良アナウンサー
「本当に優しい甘みですね。いくらでも食べられそうです、これは」
なんとこちらのお店、ジェラート騎士がもう一人いるんです!
菊地雄哉さん
「もう一人のジェラート騎士の菅野になります」
菅野貴広さん
「よろしくお願いします。」
開店当初から活躍しているもう一人のジェラート騎士、菅野さん。今年イタリアで開かれた世界大会で作ったジェラートが8位に入賞するほどの技術を持っているんです。
お2人に今後について伺うと…。
菊地雄哉さん
「僕は僕でやりたいこともありますし、彼は彼でやりたいことがあって、やっぱり僕はコンテストに行って挑戦していきたいっていうところと、後継の育成をやっていきたいなっていう」
菅野貴広さん
「菊地が美味しいジェラートを作っているのを見ているので、僕もまた変わったものとかも作ってみたいですし、ただ甘い食後のデザートっていうだけじゃない作り方もできればいいなとは思っていますね」
県内には他にも、特色のあるジェラートが様々あるんです。まずこちらは、「とうふジェラート」です。
高橋咲良アナウンサー
「スプーンですくった感じもなんだか豆腐っぽいですね。もっちりしています、食感。不思議だ。豆腐だけどジェラートです」
販売しているのは岩沼市にある「布田フーズ」。地元で生産している大豆「ミヤギシロメ」を使った豆腐を生産しています。
名取市のジェラート店「ナチュリノ」から、その豆腐でジェラートを作りたいと声がかかり、木綿豆腐と豆乳を食材として提供。夏の定番商品として人気だそうです。
続いては、原料が少し変わっています。こちらの観光農園に併設するジェラート店は週末、たくさんの人でにぎわいます。
代表の山口慎一さんは、ある変わった素材を使ったジェラートを考案しました。その原料とはなんとプロテイン!
大崎市鳴子温泉にあるスポーツジム「FREE STYLE ASSIST」と共同で、ジムの代表が開発した「ホエイプロテイン」をベースに夏場に食欲の落ちるアスリートのために、高たんぱくで低カロリーのジェラートを開発。同じ鳴子で活動する者同士で何かしたいと、今回のコラボが実現しました。
山口さんは、鳴子でジェラートの製造と農業経営を行う一方で東京でも事業を行う二拠点生活をしています。現在は東京にいるため、リモートで話を伺いました。
山口慎一さん
「意外とプロテインジェラートって、そんなにやっているところがない割には最近コンビニとかでもプロテイン製品が出てきたりとかしてたので面白いかなと思いまして、始めたというのが最初ですかね」
農園では、プロテインだけでなく、鳴子の自然が育んだ、新鮮な食材を使ったジェラートが楽しめます。
山口慎一さん
「地元の特産品とかをジェラート仕立てにしてですね、売ることができるってのは非常に強みかなと思っています。ジェラートが鳴子に来てもらえる一つの目的になってくれたらいいなとは思いながらやっております」