通販サイトで洋服を注文したところ、届いたのは似ても似つかない商品だった。
そんなトラブルが相次いでいることが分かりました。

問題となっている通販サイトで洋服を購入したAさんは、「閉店セールで70%引きということで、値段がだいぶ安くなっていたから購入した」と話します。

Aさんは7月末に猫と花があしらわれたワンピースを購入。
1万2000円ほどの値段が、半額の6000円以下へと割引されていました。

しかし、実際に届いた商品は…。

洋服を購入したAさん:
似ても似つかない感じの、なんだこれは?という感じ。傘の生地みたいなペラッペラの生地に、写真と同じような猫の柄がプリントアウトしてあるような感じ。

商品紹介の写真では刺しゅうが施されているように見えますが、実際に届いたのは柄が印刷されているものでした。

同時に購入したカエルがデザインされたズボンも、商品紹介では麻の素材のように見えますが、実際に届いたのはポリエステルのような素材でできた商品でした。

また、8月初旬にサメのデザインのワンピースを注文したというBさんは…。

洋服を購入したBさん:
プリントが完全にずれた形になっていて、これはヒドいと思いました。

サメの部分がずれて縫合され、何のデザインかよく分からない商品が到着。

さらに「パンツの形が全然違う、素材感も全く違う。洗濯表示やタグがついていないとか、見るからに安価で低品質だとわかるものだった」と話し、すぐさまBさんは返金を求めるメールを店側に送りましたが…。

洋服を購入したBさん:
お金を30%戻すので、あなたの手元に残るとリサイクルに出したりメリットもあるという提案をしてくる。到底それには応えられないとメールを返したんですけど、最初に来た(返信)メールと全く同じものが来たんですよ。一言一句変わらず。

Bさんが購入したのはAさんとは別の通販サイトですが、2つのサイトを比べるとほぼ同じレイアウトです。
紹介文にも全く同じ言葉が使われていました。

2つの通販サイトに共通しているのは、連絡先にメールアドレスしかないことです。

この点について、弁護士は特定商取引法という法律に違反している可能性を指摘します。

橋下綜合法律事務所・溝上宏司弁護士:
通販の場合ですと、いわゆる特定商取引法の問題として、販売業者の連絡先として電話番号の記載をしなければいけないと定められていますので、記載していないということはある種の違法状態と言えると思います。

番組は2つの通販サイトでトラブルが相次いでいることについてメールで回答を求めましたが、期限までに返信はありませんでした。